「超少子高齢化社会、老後2000万円問題、人生100年時代」は、私たちが直面する課題であり、これからを生きる、子どもたちの未来の課題でもあります。
超少子高齢化社会による年金、医療、介護等の社会保障制度は、私たち国民にとって、負担の面で今後さらに大きなウエイトを占めていきます。
人生100年時代が現実的になり、今までの年金制度だけでは老後を健やかに暮らすことができない可能性も出てきました。誰もが健康で長生きをしたいと思う反面、豊かな人生を送るために避けては通れないのがお金の問題であり、iDeCo(個人型確定拠出年金)やNISA(少額投資非課税制度)、つみたてNISAなど、自ら資産形成をしていくことを国も推奨するようになりました。
また新型コロナウイルスにより、社会全体が大きく変化し、私たちの働き方やくらしまでも大きく変わりました。これからの働き方、暮らし方、お金との関わり方、そしてお子様の育て方。全てに対して、考え方を改めなければならない時がきていると感じています。
私たち「一般社団法人 こどもmirai」は、これからの未来を担う子どもたちと、子を守り育てるご家族が「お小遣い」を通じて、親と子が信頼でつながり、学び、語り合うきっかけを提供することで、子どもたちの未来を守りたいと思っております。
一般社団法人こどもmirai 代表理事 村田 幸紀
わが子が大人になったとき、お金だけには困って欲しくない。できるだけ苦労はさせたくない。親であれば、誰もが子に対して思うはずです。
私自身も3人の子を持つ親として、子どもたちの未来を守るために様々な教育を施してきました。その中の1つが「お小遣い」を通じた「お金の教育」です。
お小遣いを通じて、親子間のコミュニケーションが図れ、お互いに語り、多くのこと学ぶことができました。
お小遣いとは、子どもにとって社会生活への第一歩であり、小さい頃のお金との向き合い方で、大人になったときの金銭感覚が大きく変わります。
子どものころからお小遣いを通して、お金をどう使って、どう残すか、というトレーニングを行っていくことで、「お金は全部使わずに、残したら得するんだな」「お金って、ありがとうのお返しなんだな」という考え方が、子供の段階から、良い習慣として身につきます。
特に、お金を使う時の「浪費・消費・投資」の習慣は、大人になっても、基本的には変わりません。
そのため、親が「お小遣いはお金のトレーニング」という意識を持って接すると、大人になっても、お金に対する良い習慣が根底に身についているので、お金を使い切ったりせず、有効に使う時は使い、貯めるときはしっかり貯めることができるようになります。
私たちは、「親子で語る寺子屋」を通じ、親子間のコミュニケーションの大切さ、親と子が信頼でつながり、学び、語り合う。
お小遣いのあげ方、使い方を親子で考えることで、「自分自身の人生の手綱を握りしめ、自らの手でしっかりとコントロールするスキル」を持った子どもたちを増やしたいと考えています。